本態性振戦(ほんたいせいしんせん)という,あまり聞き慣れない病気があります。
コップを持つ手がふるえて水が飲めない、記帳のときペンを持つ手がふるえて字が書けないなど,ふるえで困っている人を見かけたことはありませんか。
意識したり,緊張したりするほどに、手や声のふるえが起きる症状、これが本態性振戦です。生命予後に直接的な影響がないためか、この病気はあまり注目されて来ませんでしたが,人前でふるえが起こることなどで,患者さんの精神的ストレスは大きいようです。
この番組には,本態性振戦を見事に克服した3人の方々が登場します。
それらの方々に本態性振戦の治療経験を率直に語っていただき,隠れた患者さんたちに,積極的に医療機関を訪れることによってかなりの改善が期待出来ることを伝えたいと思います。ふるえが気になる人は、年のせいなどと軽く片づけず、近くの神経内科医を受診しようという意識を高めることが大切です。
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